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中島林業さんの
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ちゃんと手入れされた森にはいい光が入ってくる 中島林業/林業家・山主 中島邦彦さん(写真左/父) 中島大輔さん(写真右/息子)

【邦彦】明治の廃藩置県あたりの無計画な乱伐で一番山が荒れた時代、洪水を防ぐのに植林しようって運動を発してから、どんどん山の人たちに木を植えさせたけれども、現実は皮肉なことに、成木になっても伐れないで山が荒れてしまった。

最近、増えてきてる入山者でも、手入れされて光が入ってくる健全な森と、本当に真っ暗な森との対比が分かるから、そこで何か自分たちの水源だとか、大事な治山治水の生命線だっていう意識が高まってほしい。そうなれば無関心でいられないんだよ。

森林が健全になるためには、やっぱし一番大事な森林の循環を保つ仕組みをしっかり位置づけないといけない。市場へ運んでも採算がとれないような時代になってきたからね。その辺がうまく回るような仕組みをみんなで考えないと、ゴミの山になっちゃう。宝の山どころじゃなくてね。

一番注意しなくてはいけないのは、内装を木質化するわけでしょ。自然素材のまんま使おうっていう意識がどんどん薄れてきているわけ。環境と健康にすごく密接な連鎖が当然あるわけだから、二酸化炭素を吸収して固定された木材をそのまま使うっていうのは、今まで伝統的に守られてきた技術を継承すればできることだよね。