施工場所／東京都中央区
国産木材使用箇所／構造材、仕上材（柱・梁）、外構、屋上ベンチ、型枠
産地・樹種／岩手県産：杉・カラ松（構造柱梁）、高知県産・岡山県産：杉（CLT柱梁）、福島県産：杉（仕上材）、秋田県産：栗（意匠梁）
施主／平和不動産株式会社
設計者／株式会社ADX
施工者／株式会社ADX
施工年月日／令和4年4月21日
補助金の有無／サステナブル建築物等先導事業（木造先導型）補助金
SRC造による3層飛ばしのメガストラクチャーの内部に木造CLT床を入れ込む木造ハイブリッド構造を採用。当構造方式の採用により、材料の調達から設計、施工、メンテナンスまで２～３階建ての低層木造建築で普及している方法が活用可能となり、都市部の木質化の普及率の向上への貢献を目指した。
3D加工された木型枠の留め方と打設、木造ハイブリッド構造の採用による施工順序・CLTの取付方法、栗の丸太のまま利用した意匠梁の荷重の見込み方や渋の処理など、それぞれ多くの工夫や独自の検証を必要としたが、国産木材を活用したことにより通常の木造建築からアップデートされた建物として見た目から注目をあびることができ、また、内装及び外装、外構ベンチ等を木質化し、建物の随所から木の良さを感じられるデザインを採用した新たな木造建築の可能性を示せた。
