なぜ今、
都市やオフィスを
木質化する
必要があるのだろう?
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Reason 1木材で
温暖化の対策をしよう都市の木質化は、地球温暖化の対策として重要な役割を果たします。木は成長の過程で大気中のCO2を吸収するので、木材として使っている間は、炭素を貯蔵し続けています。だからこそ都市の木質化を積極的に進め、オフィスでより多くの木を使うことには意義があり、東京をはじめとした都市のこれからの役割として、かつての江戸のように木質化していくことが求められているのです。
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Reason 2都市のストレスを
緩和しよう江戸は非常に密度の高い都市でしたが、柔らかさや温もりを持つ木で造られていたので、コンクリートほどストレスを感じずに生活できました。そんな木の都市の知恵を改めて見直すと、現代の生活はもっと快適になります。
例えば、室内の空気を換気する知恵、公共とプライベートの空間を緩やかに仕切り繋げる知恵。そんな木質化の様々なノウハウを現代に活かしていけば、社会のストレスを和らげ人に優しい空間を造ることができます。木の空間の有用性は科学的にも明らかになり、生活の質を高める素材として多くの人が改めて木を選び始めているのです。 -
Reason 3都市と森林の
循環を取り戻そう木を使うことで豊かな都市生活が守られていることを、私たちは忘れてはなりません。日本の木造文化は、都市のストレス緩和に役立つだけでなく、都市の周りの森林を健全な状態に保つ「伝統的な技術」でもあるのです。その視点から都市の木質化を意識してみると、その重要性を強く感じる事ができます。
もし、大規模な台風と山の疲弊が重なったとしたら、土砂崩れや洪水の危機は身近に迫ってきます。都市の木質化はファッションや綺麗事ではなく、自分の生活の根幹に関わる問題でもあるのです。 -
Reason 4新たな価値を生み出そう
森を身近に感じられる東京のような大都市は、世界の中でも稀有な存在です。だからこそ都市の木質化で世界をリードする可能性を持っています。
いきなりビル全体の木造化は難しいとしても、まずは人の手に触れるような取り組みやすい部分から木質化を進めていけば、やがて東京は世界に類のない景観を持った木の都市に生まれ変わることができるのです。木質化によって、都市の価値が新たに生み出される時代に、私たちは生きているのです。