主催/山形県
展示期間/2021年2月4日〜2021年2月16日
お問い合わせ/山形県木材産業協同組合 yamawood@mokusankyo.com
展示概要
多彩な広葉樹の個性豊かな木目が美しい山形県の企画展は、暮らしを彩る生活雑貨を中心に展示されています。 [お椀/お皿/香炉/利酒セット/積み木/こども用食器/木花(ブーケ)]などの展示品に用いられている樹種の木目は様々で、違いを見比べる楽しさがあります。 [ぶな/さくら/くるみ/くり/なら/ほお]など、山形県の自然から生み出された広葉樹の、木目の不思議や可能性を存分に感じてみてください。
―――
このような日用品をきっかけに、広葉樹の可能性が広がっていくと山形県は考え、本格的に広葉樹の活用へ乗り出すようです。
―――
山形県には約 67 万ヘクタールの森林があります。そのうちブナの天然林の面積は、民有林と国有林を合わせて約 15 万ヘクタールと日本一の面積を誇っています。しかし現状は、この豊富な広葉樹資源の用途がほとんどチップのため、もっと広葉樹活用の幅を広げ、建築用材(フローリング・内装材)/家具/日用品など付加価値の高い製品としての需要拡大を目指しています。
―――
こうした山形県の MOCTION は、県全体が団結した取組「やまがた森林(モリ)ノミクス」で支えられています。この取組をとおして、森林の多面的機能を維持しながら、緑の循環システムを推し進めるなかで、地域の豊かな森林資源を「森のエネルギー」や「森の恵み」として活用し、雇用を生みだして地域全体の活性化につなげていこうとしています。
―――
この大きな枠組みの中で、県産木材利用促進の一つとして、4つのライフステージ(幼児期、学校、事業所等、日常生活)に応じた「木づかい」を推進して、やまがたの木に包まれた幸せな暮らしを創る活動を展開しているのが「しあわせ(4合わせ)ウッド運動」です。
〇幼児期から木に親しむ (スタート)
幼児期から木に親しむ機会を提供するために、県内の幼稚園等を対象に県内の製材所で発生する端材等を障がい者就労施設で加工し、積み木を配布。
〇小中高生が木を学ぶ (スクール)
木の良さや利用の意義について啓発するために、木工コンクールや各種木工イベントを支援。
〇事業所などで木を使う (オフィス)
事業所等の木造化・木質化を推進するために、交通拠点施設等の内装木質化を支援したり事業者の木材利用を顕彰。
〇日常生活で木を感じる (ライフ)
日常生活で「木のある暮らし」を推進するために、県産木材を使用した新築住宅や、日用品の木製化を支援。
―――
山形県産の暮らしに根づいた幅広い MOCTION と、多彩な広葉樹を活用した出展品を、この機会に皆さんもご覧になってみてはいかがでしょうか。
―――
やまがた森林(モリ)ノミクス